2010年5月22日土曜日

大好きな父のこと


大好きなお父さんが5月はじめに他界しました。
3月はじめに入院してから2カ月弱、痛みをこらえて頑張って
くれたおかげで、たち家族は、ゆっくりと父の死を迎え入れる
ことができました。

父は最後に、ふだんはあちこちに散らばっている家族が集まり、
同じ一つのことに皆で取り組むという、これまでになかった
経験と豊かな時間を私たちにプレゼントしてくれました。

普段から、冗談ばかり言っている父でしたが、入院中は痛みに
苦しみながらも、たくさんのダジャレや冗談で看護婦さんや家族を
楽しませてくれ、また、小さなことでも「ありがとう」とお礼を言うなど、
最後までまわりの人への気配りを忘れず、わが父ながら、
本当に素敵なお父さんだな、と尊敬の念を新たにしました。

老いるということ、人生は必ず終わるということ、終わるときは
突然来るかもしれないこと、死にかたは選べない、健康チェックは
大事、などなど、最後まで、お父さんはたくさんのことを私に
教えてくれました。

魂が体から離れて、おそらくいつでも私が気持ちを向ければ
近くにいてくれるのだと思うけど、やっぱり会えないということが
今はさみしくて仕方ない。お父さんとの思い出は楽しいこと
ばかりで、そしてお父さんが私に与えてくれたものを考えると、
本当にたくさんの「ありがとう」を伝えたいし、伝わっていると
思いたい。